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2024/02/12 18:34
ダイヤモンドは、宝石の中でも「美しさ」「希少性」「硬度」がトップクラスで、世界中で高く評価され特別な存在ともいえる宝石です。世界4大宝石の一つに数えられています。
ダイヤモンドの輝きと硬度
一般的には無色透明で、光を反射し、美しい虹色の輝きを放ちます。約99.95%が炭素で構成され、モース硬度は最も硬いとされる10。地球上で最も硬い鉱物です。ダイヤモンドに傷をつけられるのは、ダイヤモンドだけなのです。
ダイヤモンドの語源
諸説ありますが、「征服しがたい」とか「何よりも強い」といった意味のギリシャ語「adamazein」や「adamas(アダマス)」が語源と言われています。そしてラテン語で「adamazein」が「adamant(硬い石)」となり、「a」が取れて「diamond(ダイヤモンド)」に変化しました。
ダイヤモンドの歴史
古代ローマ時代には、意外なことに他の宝石よりも価値が低く、ルビーの8分の1以下の価格であったと言われています。その後、15世紀にベルギーで非常に硬いダイヤモンドを磨く方法が開発され、その価値が上昇しました。さらに、ユダヤ系資本によりダイヤモンドの市場は拡大し、世界中のダイヤモンド取引の大部分を担ってきました。
ダイヤモンドの文化的意味
ダイヤモンドは古代から王侯貴族に愛され、結婚指輪や装飾品として用いられてきました。その後、1947年にデビアス社が発表した「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチフレーズで結婚指輪の定番となり、ダイヤモンドが「永遠の愛」と結びつけられました。
ダイヤモンドの産地
ダイヤモンドは世界中で採掘されていますが、特に有名な産地には、南アフリカ、ロシア、カナダなどがあります。ほかにも、ブラジル、ナミビア、ボツワナ、アンゴラ、コンゴ民主共和国、オーストラリアなどでも採掘されています。
ダイヤモンドの品質
品質は「4C」と呼ばれる要素で評価されます。
1. カラット(Carat)
ダイヤモンドの重さを表す単位で、1カラットは約0.2グラムです。結婚指輪に選ばれているダイヤモンドの平均カラットは約0.34カラットです。
2. カラー(Color)
無色透明なほどグレードが高く、アルファベット順のDからZまでの23段階で評価されます。
・Dカラー: 無色透明で最も希少性が高く、婚約指輪用として理想的です。
・Gカラー以上: ほぼ無色で価格も高価。特にGカラーは人気があります。
3. クラリティ(Clarity)
内包物や表面の疵が少なければグレードが高いとされ、11段階で評価されます。
【FL (フローレス)】
熟練のグレーダーが10倍の倍率で見ても、内包物や傷が見えない状態。完璧な透明度を持つ最高位の評価です。
【IF (インターナリー フローレス)】
熟練したグレーダーが10倍の倍率で見ても内包物は見えず、ブレミッシュだけが見える状態。非常に高品質です。
【VVS1・VVS2 (ベリー ベリー スライトリー インクルーデッド)】
10倍拡大で確認するのが極端に困難な非常に細かな内包物があるダイヤモンド。肉眼では見えません。
【VS1・VS2 (ベリースライトリ―インクル―デッド)】
10倍拡大で内包物が確認できる程度。非常に優れた品質です。
【SI1・SI2 (スライトリ―インクル―デッド)】
10倍拡大で僅かな内包物が含まれていると評価されるクラリティグレード。肉眼で確認できるほどではありません。
【I1・I2・I3 (インクル―デッド)】
10倍拡大で内包物が簡単に確認できるため、一般的にはリーズナブルなファッションジュエリーに用いられます。
4. カット(Cut)
ダイヤモンドの輝きを表す評価基準で、全体のバランスや研磨の良さ、対称性などが評価されます。
ダイヤモンドの色
ダイヤモンドには幅広いカラーバリエーションがあります。一般的に知られるものは無色透明ですが、イエロー、ブラウン、ブルー、レッド、ピンク、ブラックなど様々な色のダイヤモンドが存在しています。中でもレッド、ブルー、ピンクなどは希少性が高いとされます。
石言葉
ダイヤモンドの石言葉は「永遠の絆」「純潔」「不滅」「不変」です。永遠の愛を誓うセレモニーにダイヤモンドはピッタリですね。
お手入れの注意
ダイヤモンドは最も硬度の高い宝石ですが、劈開(へきかい)と呼ばれる性質をもつことから特定方向からの衝撃に弱いとされています。汚れが目立つ場合はぬるめの石鹸水でブラシなどを使って優しく洗い、他の宝石を傷つけないように個別に保管しましょう。